その辺の趣味ブログ

主に映画の話しかしません。

好きな映画『未知との遭遇』

f:id:DeadPoetsSociety:20190413024142j:image

久しぶりに好きな映画の紹介でも。今回はスティーヴン・スピルバーグの代表作「未知との遭遇」。

この映画の概要はといえば、はっきり言ってタイトルそのまんまの内容である。それ以上でも、以下でも無い。

f:id:DeadPoetsSociety:20190212204423j:image

突如出現した謎の地球外生命体と、人類との間で行われるファーストコンタクト。シンプル且つ王道なこの題材をベースに、当時絶頂期を迎えていたスピルバーグの驚くべき映像マジックが観客を襲う。この映画の凄いところを挙げたらキリがないが、一つだけ「ここに注目!」という点をピックアップするならば、やはり「音楽」だろうか。

f:id:DeadPoetsSociety:20190212132812j:image

初めて宇宙人との交信を図る際、人類側が用いるのは「言葉」や「絵」ではなく「レ ミ ド ド(1オクターブ下) ソ」の5つの音からなる「音(と光)のメッセージ」。クライマックス付近、殆どセリフもなく行われるこの音と光のキャッチボールの様子は、どこか可笑しく、懐かしく、そして神秘的で温かい。

幼い頃、父に夜遅く広い平野へ連れ出されたかつてのスピルバーグ少年は、そこで体験した未知との遭遇…空に映し出される流星群の光景に大変な感動を覚えたという。しかし、両親はその後程なくして離婚。父ともそれきり疎遠になり、スピルバーグは映画の世界にのめり込んでいった。

消えてしまった父に対する愛と憎。ほろ苦くも美しい子ども時代の心象風景は、時を経て彼の想像力、そしてジョン・ウィリアムズが奏でる「5つの音」と共に映画として蘇った。この作品で描かれているのは、スピルバーグの宇宙に対する憧れと、彼自身の物語だ。

f:id:DeadPoetsSociety:20190212214007j:image

大人になるにつれて忘れてしまったあの頃の思い出、憧れ、原風景。思い出したい人には必見の傑作映画。