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主に映画の話しかしません。

好きな映画『激突!』

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好きな映画の紹介でも。今回は帝王スティーヴン・スピルバーグ衝撃のデビュー作「激突!

衝撃のデビュー作…とは言ったものの、この映画はもともとテレビ用の中編映画として作られたものであって、正確に言えばスピルバーグの長編デビュー作ではない。だがまあ、そんなことはどうでもいい。

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若干24歳という若さで、こんな凄い映画を撮ってしまうスピルバーグの何と恐ろしいことか。要約してしまえば「おんぼろトラックと乗用車が追いかけっこをするだけ」という余りにもシンプルな内容であるにも関わらず、90分間観客の集中を途切れさせることは決してない。

「行って帰ってくるだけ」の道中を描いた「マッドマックス-怒りのデスロード-」に日本中が熱狂させられたのは記憶に新しいが、映画史の針をシネマトグラフの時代にまで遡ってみれば、映画とはそもそも追いかけっこの歴史から始まっている。時代を経た今もなお、スピルバーグの映画に多くの人々が熱狂するその理由は、彼が人間の欲する根源的な快感原則を、頭の中で熟知しているからに他ならない。

快感への鋭い洞察力、そして恐怖に対する勘の良さ。切れ味抜群な名刀を二本も携えた若き天才スピルバーグは、この映画を礎に帝国を築いていくこととなる。