その辺の趣味ブログ

主に映画の話しかしません。

好きな映画『メメント』

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好きな映画の紹介でも。今回はクリストファー・ノーランの「メメント

実験映画の梁山泊サンダンス映画祭で公開されるや、観客・批評家から絶賛をもって迎えられたノーランにとっての出世作。表題にもなっている「メメント」とは、ラテン語における「死を忘れるな」という意味を持つ言葉「メメント・モリ」から来ている。というわけで以下概要。

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自宅に押し入った何者かに妻を殺害された主人公・レナードは、現場にいた犯人の1人を射殺するが、犯人の仲間に突き飛ばされた際の外傷が原因で、記憶が10分間しか保たない前向性健忘になってしまう。レナードは犯人に関する重要な証拠を忘れないために、自分の体にいくつもの刺青(真実)を残していくのだが…

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物語の時系列を意図的に逆さまにした本作は、一度見ただけでは気づかないようなセリフや演出が何度も登場する、さながらパズルゲームのような作品だ。結果(事件)が常に先に提示されることで、観客は「なにかが起きているのに理由が全く分からない(予測できない)」というレナードと同じ心境を強制させられることとなる。

古くはワイルダーの「サンセット大通り」でも見られたこの倒置法的演出の中で、主人公レナードは追求という永遠のダンスを踊らされることになる訳だが、その姿はどことなく、情報(真実)よりも検索(手段)が「目的」と化している我々現代人の姿とダブらなくも無い。

メメント [Blu-ray]

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