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主に映画の話しかしません。

好きな映画『君の名は。』

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好きな映画の紹介でも。今回は新海誠の「君の名は。

平成を駆け抜けた自主制作アニメ作家、新海誠の(現時点での)最新作。空前の大ヒットを飛ばし、社会現象にまでなった本作だが、一方で「何が面白いのか分からない」「男女の描き方が下手」等々、賛否両論意見は真っ二つに分かれているようだ。

私はといえば、面白い・つまらない云々の前に、「あの」新海誠監督が、ここまでキャッチーで万人受けする内容の映画を作り上げた事実にまず驚いたものだ。

監督のフィルモグラフィを観れば分かるように、その作品群はどれもが「分かる人にだけ分かればいいよ」と言わんばかりの内省さと、センチメンタリズムに溢れているものばかり。全力でエンタメに寄せている本作の内容は、ある意味新海監督にとって一番の異端作と言える。この辺りも、往年のファンの間で賛否が分かれる一因だろう。

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この作品に対する私の率直な感想を述べておくと、とにかく「都会がよく描けている」の一言に尽きる。主人公瀧が住む新宿周辺は、東京在住の私にとっては非常に馴染み深いが、その再現具合にはただただ感心するばかり。綿密かつ丁寧な作画で描かれた高層ビルの描写には惚れ惚れしたものだ。

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そして、ヒロイン三葉が住む岐阜県の田舎風景との対比も素晴らしく、こと美術のみで評価すれば、近年でもトップクラスのクオリティを誇ると言っていい。スタジオジブリが解散となった今、これ程高品質な背景美術を用意できるアニメ作家も中々いないと思うので、これだけでも私の中では名作認定だ。

ただ、肝心のストーリーや音楽の使い方については、私としても特に語ることはない。「美麗な映像を使った大型プロモーションビデオ」というのが私の中での落とし所だが、そもそもがPV畑出身の新海監督が作る映画であるので、そう感じたとしても、ある意味自然なのかもしれない。

ちなみに、映画のヒットを受けて、舞台である岐阜県飛騨市には前年比から12.4%増の観光客が押し寄せたとか。映画興行だけでなく、観光地のプロモーションとしても大成功を収めたようだ。