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好きな映画『ダーク・スター』

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好きな映画の紹介でも。今回はジョン・カーペンター笑撃のデビュー作「ダーク・スター

ニューヨーク1997」「遊星からの物体X」のジョン・カーペンターが作った、なんちゃってスペースオデッセイ。学生時代に撮影した自主制作映画を長編用に直した本作には、『エイリアン』『バタリアン』で脚本を務めた若き日のダン・オバノンが脚本・出演・特殊効果・編集・制作デザインとして参加。どうやらカーペンターとは、大学時代からの腐れ縁らしい。そんなわけで以下はあらすじ。

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21世紀の半ば、どこかの宇宙。新天地開拓のため宇宙を高速航行中の探査船「ダーク・スター号」は、4人の乗組員を乗せ、今日も今日とて植民地化の邪魔になる不安定惑星の爆破任務にあたっていた。そんなある日のこと、小惑星群の嵐と遭遇した際、船体がシステムには感知されないほどの小さなダメージを負ってしまう。呑気な乗組員たちがダラダラと趣味や任務に勤しむ中、彼らの与り知らぬところで、崩壊の序曲は始まっていた…

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ビーチボールにしか見えない謎のペットエイリアン。人工知能を搭載した爆弾AI。延々と上下運動のみを繰り返すポンコツエレベーター。そしてサーフィン等々、低予算ゆえのシュールな笑いが全編に振りまかれる本作のギャグシーンは、さながら北野武の映画を見ているようなデタラメさと馬鹿馬鹿しさに満ちていて実に面白い。

あってないようなストーリーラインに、なさそうであるクラシックSFに対する数々のオマージュ。低予算の帝王ジョン・カーペンターらしさが全編通して溢れ出るこの映画は、凡そカーペンターのファン以外、誰も得しないこと請け合いなゆるゆるぬるま湯アホ映画だ。

酒でも片手にボーッと流し見しているのが正しい鑑賞スタイルなのだろうが、ラストに待ち構える笑撃のオチだけは、来ると分かっていてもつい笑ってしまうという、とてつもない破壊力を秘めているのであった。