その辺の趣味ブログ

主に映画の話しかしません。

好きな映画『ファーストフード・ネイション』

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好きな映画の紹介でも。今回はリチャード・リンクレイターの「ファーストフード・ネイション

エリック・シュローサーの『ファストフードが世界を食いつくす』を原作としたドキュメンタリー風映画。風というのは、扱う題材が題材なだけに、どこも取材を受け入れてくれなかったからであり、正確に言えばこれはモキュメンタリー映画だ。以下はあらすじ。

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アナハイムに本社を持つハンバーガー・チェーン「ミッキーズ」。マーケティング担当のドンは社長に呼ばれ、大学が行った分析の結果、ハンバーガーのパテに大量の大腸菌が含まれていたと打ち明けられる。ドンは調査を始めるが、そこには工場の衛生問題、店舗における店員の意識、さらには移民問題、環境問題など、様々な要因が渦巻いていた。

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架空のハンバーガーチェーン「ミッキーズ」を舞台に繰り広げられる、食と安全(職と安全)に纏わる物語。ハンバーガーのパテに混入したという大腸菌の出所と、そこに待ち受ける巨大な闇。普段我々が利用するサービス、口にする食品の裏側を、一体誰が支えているのか?

一家で不法移民としてアメリカにやってきたとある家族の奥さんは、仕事を得るため工場長に体を売り、驚くほどに薄給で、驚くほどに危険で劣悪な仕事を日々こなしていく。奴隷のように使い倒される彼らが作った精肉が、小売店へ卸され、消費者の口へ運ばれていくわけだが、そこには安心も安全も、何一つ保証などされてはいない。その理由は、この映画を見れば一目瞭然だ。

大量生産と消費がもたらす安心・安全の大安売り。日本には「安かろう悪かろう」ということわざが存在するが、本作はその文言に続く「なぜならば…」の部分を映像で分かりやすく伝えてくれる。

資本主義がもたらす搾取と労働を描いたジャンクフードムービーの秀作。

ファストフードが世界を食いつくす

ファストフードが世界を食いつくす