その辺の趣味ブログ

主に映画の話しかしません。

好きな映画『ビヨンド』

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好きな映画の紹介でも。今回はルチオ・フルチの「ビヨンド

ジャーロ・ホラー映画における変態爺ことルチオ・フルチが送る、意味不明映画の極北。以下はあらすじ。

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1927年。ルイジアナ州にある「セブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家シュワイクが、怪奇現象が発生した原因と見做され村人たちの襲撃を受け、凄惨なリンチの後に処刑された。それから54年後。叔父の遺産として、閉鎖されていたセブン・ドアーズ・ホテルを相続したライザは、営業再開に向けて改修工事を進めていた。しかし、塗装工が原因不明の転落事故に遭って重傷を負ったのを皮切りに、ライザにホテルから去るように警告する盲目の女性が現れるなどの奇妙な出来事が相次ぎ…

通俗性、娯楽性、普遍性の一切を抜きに、ひたすら残酷趣味丸出しな最低映画ばかりを世に送り出す、イタリアの変態爺ことルチオ・フルチの代表作にして傑作。口から内臓をボトボト滴らせたり、電動ドリルで頭に穴を穿ったりと、自分のやりたいシチュエーションを優先するあまり、物語の筋が破綻寸前な「地獄の門」や「サンゲリア」のごとく、本作においてフルチがやりたかったことは相変わらず「美女を徹底的に虐め抜く」だけという、非常に悪趣味かつ残酷な内容と化している。

「何かは分からないが、とにかく良くないことが起こりそう」という大筋や、理由もなく唐突に出てくるゾンビ軍団、そして理解不能なラスト等は、まんま「地獄の門」の焼き直しと言っても差し支えないが、その突き抜け具合や意味不明さは随一と言える。「悪(残酷)趣味も、行けるところまで行ってしまえば芸術」という、フルチの美学が香り立つ最低映画の最高峰。