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主に映画の話しかしません。

好きな映画『幻魔大戦』

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好きな映画の紹介でも。今回はりんたろう監督の「幻魔大戦

「ハルマゲドン接近…」のキャッチコピーを前面に押し出した、サイコオカルトアニメの怪作。以下はあらすじ。

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大宇宙の破壊者“幻魔”が地球に接近しつつあった。宇宙の意識体“フロイ”のメッセージを受け取った、トランシルバニアの王女にしてエスパーの“ルナ”は、やはり幻魔と戦っているというサイボーグ兵“ベガ”と共に地球を守る戦いを開始する。ルナは全世界のサイオニクサー(超能力者)を集め、幻魔に対抗しようと考える…。

作家平井和正石森章太郎との共作によって生まれた超能力バトル漫画を元に、映画用にシナリオを書き換えて作られた世紀末サイキックアニメーション作品。キャラクターデザインに大友克洋、音楽にキース・エマーソン、監督にりんたろうという、超豪華な顔ぶれで製作にあたった本作の内容は、「とにかく世界が滅ぶ」という、世紀末思想に染まった謎の理論、そして強大かつ邪悪なオカルトパワーによってテンポよく世界は滅亡の危機を迎えていく。

オカルトや新興宗教がブームを迎えていた当時はともかく、今冷静になって振り返るとかなりめちゃくちゃな内容だが、これは脚本作業の難航によって、3人もの脚本家がパート毎に製作を進めたことが一因としてある。だが、そもそも原作からして、読者を置いてきぼりにした結果打ち切られたという「なにがなんだかわからない」作品であったので、カオスな展開も支離滅裂な内容もある意味「仕様」といっても良いかもしれない。

キース・エマーソンが奏でる壮大なメインテーマが印象的な本作は、そのわけのわからない内容と勢いで謎の大ヒットを記録し、配給収入10億6000万円を稼ぎその年のアニメ映画首位の記録を打ち立てた。今の時代では凡そ作られそうにないサイコな内容と、謎の勢いに満ち溢れた作風は一見の価値ありと言えるが、理屈では説明できない物語はジャーロやオカルト映画に拒否反応を示す人間にはかなり辛いと思われる。

風の噂によると、この映画を参考にオウム真理教の教理は作られたとも言われているが、あまりにデタラメなそのビジュアルは「そうかもしれない…」と納得させる謎の説得力に満ちている。

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