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主に映画の話しかしません。

好きな映画『スカーフェイス』

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好きな映画の紹介でも。今回はブライアン・デ・パルマ×アル・パチーノが送るバイオレンス・ピカレスクロマンこと「スカーフェイス

一人の男の頂点と転落、そして暴走を描いた本作の内容は、アメリカのギャングスタ・ラップ界においてカルト的人気を誇り、黒人青年たちにとってのアイコンにもなった。以下はあらすじ。

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1980年、キューバからアメリカ・マイアミへ渡ってきた男トニー・モンタナは、コカインの取り引きに携わり、その働きが認められたことで地元マフィア組織の配下に収まる。だが、後にボスを殺害したことで事態は急転直下を迎え、最終的には無一文の身からマイアミ暗黒街の頂点へと上りつめ、さらにはボスの愛人エルビラも手に入れることに。しかし、その栄光は長く続くこともなく……

ハワード・ホークスの「暗黒街の顔役」のリメイクとして製作された本作は、オリジナル版の92分に対して、170分もの長尺を使って、一人の男の成り上がりと転落を巧みに描き出した傑作バイオレンス映画だ。

キューバからアメリカへと亡命してきた主人公トニーは、成り上がりを夢見るハングリー精神の塊のような男で、自分がのし上がるためには汚い仕事や危険も省みない。物語は主に無一文から暗黒街のトップにまで上り詰める第一幕と、頂点から地獄へ転がり落ちていく第二幕の二部構成で展開され、観客はアメリカン・ドリームの成就と崩壊の様子を、トニーの目線を通して同時に味わっていく。

この作品最大の見所は、兎にも角にも主役を演じるアル・パチーノの怪演ぶりに尽きる。最終局面にて、麻薬でハイになったトニーが、四方八方を敵に取り囲まれ、蜂の巣のように銃弾を受けながらもマシンガンを乱射しまくるシーンは、「これがご挨拶だ!(Say hello to my little friend!)」のセリフのインパクトも相まって、名シーンとして今なお語り草になっている。

この作品の10年後に公開された「カリートの道」は、デ・パルマとパチーノが再び「ギャングと成り上がり」をテーマにタッグを組んだ姉妹作のような一本で、こちらが気に入ったのであれば、合わせてチェックしておきたい作品だ。

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余談ではあるが、この映画は大人気ゲーム「グランド・セフト・オートバイスシティ」に大きな影響を与えていて、ゲーム内のストーリーやミッションなど、スカーフェイスから引用された要素が数多く存在する。

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