その辺の趣味ブログ

主に映画の話しかしません。

好きな映画『となりのトトロ』

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好きな映画の紹介でも。今回は宮崎駿監督の傑作ファンタジーとなりのトトロ

このへんな生き物は、まだ日本にいるとか、いないとか。以下はあらすじ。

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昭和30年代。大学で考古学を研究する学者のお父さん、小学6年生のサツキ、4歳のメイの3人が引っ越してきたのは、豊かな自然と美しい四季があふれる田舎の、「お化け屋敷」のような一軒家。その近くの森には不思議な生き物、“トトロ”がいるとか、いないとか…。

国民的アニメの代表格といっても差し支えない、スタジオジブリの看板作品。作中に登場するトトロのシルエットはジブリブランド共通のアイコンにも採用されるなど、その人気や認知度は全ジブリ作品中ダントツと言ってもいいものの、公開当時の1988年における映画館の配給収入は惨敗で、併映された「火垂るの墓」と合わせて箸にも棒にもかからない集客率の低さに、一時は会社の存続すら危ぶまれたとか(後にテレビでの再放送で人気に火がつき再評価)。

それはさておき、作品の内容について語ってみると、この映画は主題歌でも歌っている通り「子供のときにだけ訪れる不思議な出会い」を描いたファンタジー映画で、この子供にしか見えない“何か”という要素は、ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」から引用されたものだ。

精霊を探して行方不明になるメイちゃん、幻想を信じる幼い妹と、現実に片足を置くおませな姉、子供と自然との対比など、比べてみれば似ている部分は無数に出てくるものの、トトロが引用している作品はもう一つ別にあって、それはルイス・キャロルが書いた世界的児童文学「不思議の国のアリス」だ。

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インタビューなどで何度も答えているように、宮崎駿という人は小説や映画よりも児童文学からインスピレーションを受け、創作に反映していくことが有名で、監督が特に影響を受けたと公言するアリスの「○○をくぐったら別世界」という要素は、トトロ以外にも「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」などで頻繁に登場する。他にも、「現実だと思っていたら夢だった」という展開や、「ウサギ(ミニトトロ)を追いかけて夢の国へ」など、引用されたアイディアを挙げればキリがない。

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アリスとトトロを結びつける上で最も確定的なのが、人気キャラクター「ネコバス」の造形で、神出鬼没に現れニタっと笑って去っていく姿は、どこからどう見てもアリスのチェシャ猫そのままだ。

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余談ではあるが、トトロには「めいとこねこバス」という続編が存在していて、14分の短編ながらも、スタッフ・キャストはトトロと全く同じで非常にクオリティが高い。トトロファンであれば必見の内容だが、ソフト化はされていないので、見たい人は三鷹の森ジブリ美術館の映画館へ足を運ぼう。

www.ghibli-museum.jp

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