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好きな映画『ニューヨーク1997』

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好きな映画の紹介でも。今回はジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997

犯罪王スネーク・プリスキンのカリスマ性が光る、カーペンターの傑作SF。以下はあらすじ。

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近未来、巨大な刑務所と化したマンハッタンに大統領専用機が墜落。元特殊部隊出身で終身刑のスネークは恩赦と引き替えに大統領救出に向かうが、残された時間は24時間しかなく……。

犯罪増加率が400%を突破したアメリカは、ニューヨーク・マンハッタン島を高さ15メートルのコンクリート壁で囲み、一帯をまるごと巨大な刑務所へ仕立てあげた。終身刑クラスの重犯罪者たちが蠢く監獄内では、週に一度、セントラル・パークに食料が投下されるものの、それ以外はすべて所内の囚人による自治に委ねられており、内部は犯罪者たちのパラダイスと化していた。

テロリストの凶行によって、運悪くマンハッタン島へ不時着したアメリカ大統領は、監獄内のトップ・デュークの手下に捕まり、命と引き換えに多額の身代金を要求される。この事態を解決すべく召集されたのは、元特殊部隊員でレニングラード降下作戦の英雄ながら、武装強盗の罪でマンハッタン島に収監される予定だった犯罪王スネーク・プリスキン。スネークは釈放を条件に刑務所内に単身潜入することになるが、首元に撃たれたマイクロ爆弾は、24時間をタイムリミットにカウントダウンを刻み始める…

カーペンターが撮った本作は、舞台のスケールの大きさに反して、かなり限られた予算の状態で作られた、いわゆるB級映画だ。金銭的な理由からCGが使えないことで、多くの場面の特撮がミニチュアなどを用いた昔ながらのアナログ手法によって撮影されたが、CGや大規模セットを使えばおよそ出なかったであろう“味”が全編を隈なく支配し、加えてカーペンター自らが作曲した劇伴のシュールさも相まることで、B級の枠を超えた唯一無二の傑作が誕生した。

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主人公スネークの名前や風貌、潜入ミッションを題材にした近未来SFという要素を元に、本作の大ファンである小島秀夫監督は後に「メタルギアソリッド」を作ることになる。ゲーム制作にあたり、カーペンターサイドの了承を得ずに発売したことから、2016年に一時訴訟を起こされそうになったものの、カーペンターが「彼(小島監督)は良い奴だから」と鶴の一声を発したことで事態は事なきを得たとか。ちなみに、同じくニューヨーク1997からアイディアを無断で盗用したとされるSFアクション映画「ロックアウト」は、カーペンター側から訴訟を起こされ、45万ユーロ(約5100万円)の支払いをパリ控訴院から命じられた。

ニューヨーク1997 [Blu-ray]

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