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主に映画の話しかしません。

好きな映画『ビッグ・リボウスキ』

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好きな映画の紹介でも。今回はコーエン兄弟の最高傑作「ビッグ・リボウスキ

金なし、職なし、やる気なし。全てにおいて怠惰な男たちが奏でる、ふやけたスパゲッティのごときダメダメヒューマン狂想曲。以下はあらすじ。

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無職で気ままに暮らす“デュード”こと、ジェフ・リボウスキ。今日も今日とて気に入りのカクテル片手に仲間たちとボウリングに興じる中、彼の家に突然、2人のチンピラがやって来る。女房の借金を返せと怒鳴るチンピラに、全く身に覚えがなく呆然とするリボウスキ。その後彼は、同姓同名の大金持ちと間違えられたと気づくが…。

コーエン組として常連のジョン・グッドマンを筆頭に、スティーヴ・ブシェミ、そしてジェフ・ブリッジスが軒を連ねる、ダメ人間ばかりが飛び出すゆるゆるクライムコメディ映画。同姓同名の大金持ちと間違えられ、富豪の若妻の誘拐事件に巻き込まれた中年男ジェフリー・リボウスキは、チンピラに台無しにされた自宅の敷物を弁償してもらうべく、富豪ビッグ・リボウスキの家を訪ねる。だが、弁償どころかリボウスキからは逆ギレを喰らい、「穀潰し」と蔑まれてしまう。腹いせにこっそりリボウスキ宅から高級絨毯をくすねたジェフリーだったが、その日を境に数々の“面倒なこと”に巻き込まれて…。

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不可解な事件に巻き込まれるうちに、怪しげな人物たちと出会い、事件の真相を探る主人公という、筋書きだけならレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を思わせる本作は、コーエン兄弟お得意の噛み合わない群像劇や、妙に人間臭い馬鹿ばかりが登場する、もはや何で割ったのかよく分からない、得体の知れない安酒のような味わい漂うクライムコメディ映画の傑作だ。

公開当時の評価や興行成績はそこまで良くはなかったものの、後にじわじわと人気に火がつき、登場人物のコスプレをしたファンが、劇中さながらにボウリングをしたり、ジェフリーたちが嗜む謎のカクテル・ホワイトロシアンを飲んだりして遊ぶ「リボウスキ祭り」なるイベントが開催されるほどに、今では一部の層から熱い支持を得ているという。

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職がなくても、金がなくても、歳をとっても、ボウリングだけはやめられないダメでアホな大人たち。社会的に見ればクズ同然でどうしようもない彼らだが、その生き様は実に楽しげで、自分を恥じるどころか、むしろ堂々としてすらいるその姿は、先行きばかりに気を取られ、今という瞬間に集中できない人からすれば、ある意味尊敬に値する…のかもしれない。

全ダメ人間必見、コーエン兄弟天才バカボン

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「これで、いいんじゃないの〜〜〜?」

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