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主に映画の話しかしません。

「アナと雪の女王2」と「ホルスの大冒険」

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※この記事はアナと雪の女王2のラストに関するネタバレを含んでいます

アナと雪の女王2を観てきました。いやはやいい映画でしたね。自然と科学文明、先住民と侵略国の対立がよく描かれてて、かなり面白かったです。そんなアナ雪2ですけど、この映画、高畑勲(と宮崎駿)が作った「太陽の王子 ホルスの大冒険」に似ているなぁと、観ている最中ずっと思っていました。

以下はアナ雪2とホルスが似ているなあと思った共通点だったり、その違いだったりを簡単に書いた、メモ書きみたいなものです。もともと長々と纏めるつもりもなかったので走り書きみたいになってますが、ご了承下さい。

 

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メモ①

‪アナ雪2とホルスの大冒険は色々とテーマが似通ってる部分があって面白い。どちらも北欧の世界が舞台(ホルスはアイヌだけど)だし、どちらも精霊(自然)と人間(文明)の対立を主軸に描いてる。あとはゴーレムが物語のキーになってたり、主人公の愛がヒロインの心の氷を溶かしたりする展開もそっくり。‬ホルスの内容を知らない人に対して、ホルスがどんな内容かを一応説明しておくと、ざっくり言えば高畑勲版のもののけ姫みたいな内容。

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メモ②

ホルスの大冒険において、‪大地の恵みと人間の叡智が生み出した科学兵器、「太陽の剣」を手にしたホルスは、自然現象の象徴であるところの悪魔グルンワルド、つまり冬将軍を殺して永遠の春を仲間と共に迎えいれる。自然を御するその力は要するに太陽…原子力の隠喩だ。科学技術によって冬を制したホルスたちの楽園は、その豊かさの裏に忘れてはいけない何かを残したままラストシーンを迎え、物語は幕を引く‬。

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メモ③

‪科学の勝利で終わったホルスに対して、アナ雪2は科学の象徴であるダムを破壊して自然が勝利する形で結末を迎える。この辺、ホルスとは逆だ。でもこれは映画を見てれば分かるように、精霊側の勝利というわけではなく、ただ世界が元の形に戻っただけ。かつて人と精霊とが協調していた、あるべき元の状態に戻っただけだ。そこに勝ち負けは存在していない‬。この辺は、ホルスに大きな影響を受けて生まれた宮崎駿の「もののけ姫」に似ているし、つい先日公開した新海誠の「天気の子」のラストとも微妙にシンクロニシティしている。

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メモ④

‪ちなみにホルスでも扱われた「心を凍らせたヒロインのため想いを貫く主人公」という要素は、アナ雪の原典でもある北欧の童話「雪の女王」から引用されたもので、東映時代の高畑・宮崎両監督は、ホルスを作るにあたってソ連が50年代に映像化したアニメ版雪の女王から大きな影響を受けている。ホルスの原典(の一つ)もまた、雪の女王‬にある。

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以上、アナ雪2とホルスの大冒険(ついでにもののけ姫)でした。まともに纏める気がないので、何が言いたいのか釈然としてないですけど、まあ要するに、アナ雪2はいい映画で、ホルスもいい映画で、どっちもテーマは「自然」「科学」「調和」そして「愛」だってことです。おわり。

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