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主に映画の話しかしません。

好きな映画『シェーン』

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好きな映画の紹介でも。今回は西部劇の歴史を塗り替えた傑作「シェーン」

「シェーン、カムバック!」風と共に男は去り、血と砂と少年がそこに残った。以下はあらすじ。

南北戦争後のアメリカ西部。横暴な牧場主ライカーとの対立に苦しむ開拓者のジョーとその家族の前に、シェーンと名乗る流れ者が出現する。一家のもとに身を寄せることになったシェーンは、ジョーの仲間の開拓者たちとも交流を深めていくが、彼らを追い出そうとするライカーの暴力は激化し開拓者の1人が殺されてしまう。やがて、シェーンは単身ライカー一味のもとへ乗り込んでいくが……。

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残酷描写の導入で時代劇の歴史を変えたのは黒澤明の「用心棒」だが、西部劇の歴史を変えたのは本作「シェーン」だ。

ハリウッドが映画の表現に関して自主規制を強いてた時代、いわゆる「ヘイズコード」が幅を効かせていた中で、シェーンが見せた数々の表現・演出は、当時劇場に訪れた観客や、同業である映画製作者たちの度肝を抜いた。

発砲の際に鳴り響く迫力ある効果音、撃たれた相手の吹き飛び方、胸を押さえて倒れないやられ役など、今となっては当たり前となった数々の表現は、シェーンが初めたことによって生まれたもので、このリアルで真に迫った演出が誕生した背景には、監督であるジョージ・スティーヴンスが、第二次大戦で戦場カメラマン(映画班)として従軍した経験が生かされているという。

その背中に影を落とす風来坊シェーンと、彼が身を寄せる家族との間に生まれる奇妙な絆。無口ながらも、次第に家族たちから認められる存在となるシェーンの姿に、あの山田洋次は大きな影響を受けていて、後に高倉健倍賞千恵子を主演に「遥かなる山の呼び声」としてリメイク版(に近いリスペクト映画)を作った。ちなみにこの遥かなる山の呼び声というタイトルも、シェーンの主題歌「The call of the far away hills」から引用されたものだ。

ハリウッドにおいても、あのサム・ペキンパーがこの映画に強い影響を受け、後にシェーンの暴力描写を更にアップグレードさせた「ワイルドバンチ」を制作するに至った。最近では、アメコミ映画「ローガン」でもその内容が引用されるなど、今なお不朽の名作として、西部劇の傑作として、人々の記憶に残り続けている。

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  • 発売日: 2018/09/10
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